Pet Dog Training TIPS Vol.1 VOL.23
2003
家族にあった子犬選び

 子犬がどういう成犬になるか正確には誰もわかりません。どの子犬を選ぶかはdelemaです。もちろん健康な子犬がいいし、しかし同時に一緒に生活しやすくしつけもしやすい子が欲しいですね。これから紹介するゲームは、子犬のその時点での性格を判断するのに役立ちます。7週から11週の子犬のみに適したゲームです。環境にうまく適応する可能性がより高くなるので、この時期に子犬を引き取るのがベストです。気の散るものがない環境で1頭ずつ行います。

イラスト

1. 人との関わり

 子犬の面倒を見ている人に、テストをする部屋の真ん中に子犬を置くように頼んでください。そこへ入って行き、床に座り、犬を無視します:何もせず声もかけないでください。子犬があなたを見れば、それはよいサインです。もし近づいてきて注意をひこうとするのであればなお良いでしょう。
子犬が見ている間に、注意深く立ち上がって犬から後ずさりしてみましょう。誘うような動きをし、音もたててみます。もしこちらをみれば良いサインです。もしついてくるようなら素晴らしいです。

2. 追いかけっこと持ってこい

 紐に古い靴下か手袋を結びつけてください。子犬から2メートルほど離れたところで、ちょろちょろと動かしてみます。床を逃げるように見えるように素早く動かしてもみます。子犬が追いかけますか?追いかける事に興味を持つようであれば、トレーニングの時に役立てることができます。しかし同時に動物や子供など動く物に過剰に反応してしまうようになる可能性もあります。
次は紐を中にしまい込んで、靴下でボールを作ってみます。犬が見ていることを確認し、2メートルくらい投げてください。犬が靴下をつかんで持ってくるようなら、飼い主と一緒に何かをしたいという意欲が十分にあるといえます。

3. 優しく抱きかかえる

 あなたの顔のほうに子犬の頭を向けて、腕に抱きかかえてみましょう。舐めたり、こちらに注意を払うようなら良いサインです。
次にゆっくりと犬の身体を回転させ、お腹が天井をむくようにして抱えます。リラックスしてその姿勢のままでいるようであれば良いサインです。

4. 音への反応

 子犬の注意がそれている時に、ほぼ3メートルくらい離れた子犬の背後で本を落としてみてください。本のほうを見たりそばに行ってもかまいません。また数秒以内に落ち着くのであれば、驚いた態度をみせても大丈夫です。パニックを起こすようですと、心配です。犬がまったく反応をしないのであれば、子犬の面倒を見ている人に伝えましょう。もしかしたら聴力に問題があるかもしれません。

5. ごほうびでオスワリ

 いろいろなご褒美を用意しましょう。ボール、食べ物、キューキュー音のなるおもちゃ。どれに子犬が集中するか試してみてください。ご褒美をマグネットのように使います。鼻先において、それを頭の上へと動かし、そのまま耳の間を通るように移動します。子犬の頭が上を向き、お尻が床につきオスワリの状態になるはずです。少なくともおもちゃに興味をしめすのは良いことです。そのままオスワリをすると、なお良いでしょう。トレーニングしやすい子になると思います。

終わりに

 こういったゲームをベースに子犬を決めたり断ったりしないでください。獣医師、トレーナーまたはシェルターなど知識の豊富なペットのプロから意見を聞いてください。

 遺伝と環境が犬の性格作りに大きな役割を果たします。犬が持って生まれてきたものと同じくらい、あなたの手元に来てからどう過ごすかが重要なのです。子犬には最良の家庭環境とトレーニングの機会を与えましょう。


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