Pet Dog Training TIPS Vol.1 VOL.14
2003
お留守番時のおもちゃ

 留守番をする犬の話は以前このトレーニング・チップスでも書いたと思います。多忙な毎日の中で、犬の生活環境を豊かにする重要な要素のひとつはおもちゃです。あなたが出かけている間、犬だって何かすることが必要です。「噛む」というのが、留守番中に最適なお仕事です!飼い主は犬にとって魅力的なおもちゃを選ぶ必要があります。
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 犬のおもちゃ選びとその使用法というのは、それだけでも芸術です。子供のおもちゃというのは犬が遊ぶには十分な丈夫さに欠け、ペットショップで見かけるものは質が高くなかったりします。飼い主としては安全性に気をつけるべきです。もっともよくある不安というのが窒息です。家族が完全に留守になる時においていく前に、すべてのおもちゃについて安全性を十分試す必要があります。おもちゃが壊れるようだったり、小さすぎて犬の口にはまりこんでしまうとか、フラストレーションをおこしてしまうようであれば、それは止めて他のおもちゃにします。このお試し期間というのは役に立ちますが、完璧ではありません。飼い主がいる場合と、ひとりぼっちになった時とでは犬の行動というのは変化するものです。ストレスのかかった犬は、まったく噛まなくなってしまうか、通常よりも激しく噛む可能性があります。

 キューキューなるおもちゃしか好きではないという犬もいます。問題はこれらの犬の目的が多くの場合「殺す」こと、もしくはキューっとならなくすることにあるからです。犬がキューっとなるもとを取り出そうとおもちゃを引きちぎりると、小さな破片がのどに詰まってしまうかもしれません。おもちゃによっては目玉が別についている物もあります。噛んでいるうちに取れて、飲み込んでしまいませんか?
留守番をするのは複数頭ではないですか?そのおもちゃをめぐって、犬達のあいだで諍いがおきませんか?
2つのおもちゃのアイデアをご紹介しましょう。

◎ナイロン製の噛むおもちゃ:

 骨型、リング型、その他おもしろい形をした固いナイロン製のおもちゃがあります。もっとも壊されにくいのは、小さな部分の少ない厚みのあるものです。犬は時間をかけてナイロンを噛みこわしていきますが、とっかかりとなる小さな部分が少ないとそれが難しいのです。種類によっては表面がデコボコしていて歯と歯茎をきれにするというものもあります。このデコボコを利用して何かおいしいものをくっつけることもできます。使う食べ物にアレルギーがないことを確認しておきましょう。例えば、これは人もですがピーナッツにアレルギーのある犬がいます。ピーナッツバター、やわらかいチーズ、レバーソーセージなどはおもちゃをより魅力的なものにします。

◎穴のあいたゴム製のおもちゃ:

 非常に固いゴムでできていて、さまざまな形状があります。そのほとんどに穴の開いた部分、またはデコボコ部分があるので、そこにフードを塗りつけて使用できます。穴が大きく開いている物であれば、犬の食事のほとんどをその中に入れられます。これで退屈をしている犬には楽しい時間を過ごさせることができます。ドライフードと一緒に小さじ数杯分の缶詰のフードを入れれば、フードがパラパラとすぐにこぼれだしてしまうのを防ぐことができます。パンのかたまりでも良いですね。クリエイティブに考え、ドライフードに混ぜて、小さなチーズや肉のかけらを入れたジャックポットの層を作るのも良いかもしれません。

 おもちゃは清潔にしておきましょう。暑い季節や虫が多く発生するところでは特に要注意です。ディッシュウオッシャーの一番上の段できれいになりますよ!


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