Pet Dog Training TIPS Vol.1 VOL.10
2003
お留守番の問題をなくそう

 家へのダメージができるだけ小さくなるように管理しておくことだけが犬のお留守番の問題点ではありません。犬のことを考えましょう。人がいなくても大丈夫な犬もいますが、程度の差はあれ、多くの犬達が社会的に隔離されるということで苦痛を感じています。ひとりぼっちが可哀相というだけでなく、長期に渡るストレスにより病気になってしまうのです。
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 ひとりぼっちでいることに耐えがたさを感じる犬がいます。ひとりでいても大丈夫だということを教えましょう。近所からくる苦情の多くは吠え声で、これはひとりぼっちになりたくないという表現であることが多いのです。

 家に来た最初の日から、時折留守番をすることがあるのだと犬に教える方法を考えておきましょう。若い子犬や里親となって新しく家族に加わった犬というのは人間について歩くのを好むものです。トイレのドアを閉めるのは習慣にし、ついて一緒に入らせないようにしましょう。飼い主の目は届くけれど、犬は別の部屋にいる時間も作るようにします。安全を確認したうえで、犬は別室でクレートに入れておくか、またはつないでおきます。こういったお留守番のトレーニングというのは、犬に特別なおもちゃを与えるとか、食事を与えるといった時間とセットにすると良いでしょう。

 長い時間留守番をさせなくてはならなくなる時まで放っておかないように。これは1晩離ればなれになるということも含まれます。友達に1晩もしくは午後の間子犬を預かってもらいます。子犬を取り換えるのも良いと思います。

 他の人、遊び、おもちゃなどに犬の注意をそらします。飼い主でなく友達に犬の大好きなことをしてもらいます。例えばお散歩、モッテコイ、ドライブ、ご飯をあげるなどです。

静かに出かけることで犬を刺激しないようにします。戻った時は、静かに入りあいさつは後からするようにします。お出かけを大げさなものにしないことで、別れている時間を普通に感じさせるようにしていきます。出かける時戻ってきた時に犬に向けてあげる注意を1日のうちの他の時間に向けましょう。出かける前少なくとも20分は、その後ひとりぼっちになってしまうことの痛手を減らすため犬に声をかけないようにします。
クレートを利用しひとりぼっちでいることに慣れさせていきます。家にいる時、犬をクレートに入れたり出したりしましょう。クレートに入っている時は褒め、出てきたらしばらく声をかけないようにします。
トイレに入っている時やゴミを出しにいく時などクレートを利用しましょう。すると飼い主はすぐに戻ってくるから心配しないで良いということを学びます。また長時間留守にするのでなければ、こういった時以外のクレート利用も良いでしょう。
4,5ヶ月齢の犬は膀胱や腸の機能が成長しきっていないためトイレを4,5時間以上我慢できないものです。したがって、クレートの中でするしかなくなるのです。4時間以上若い子犬を1人で残しておかなければならない場合は、ペットシッターや近所の人に頼み、お散歩に連れ出してもらったり、一緒に遊んでもらうようにしましょう。
1人で留守番をさせる前に、犬を疲れさせようと長いお散歩に出かけたり一緒に遊ぶという事を習慣にしている場合は、出かける20分前の静かに過ごさせ声をかけない時間が作れるよう、時間に十分余裕を持って行ってください。こうすることで一緒にいる時といなくなってしまった時の境目を少なくします。

  留守番時に与えるおもちゃというのを作るのも良いと思います。犬が楽しむおもちゃの選び方はについては、また別の回にお話します。


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