Pet Dog Training TIPS Vol.1 VOL.9
2003
犬と安全に暮らす
−子供のためのレッスン―

 犬と子供が一緒に仲良く暮らしていくためには目を離さないということがもっとも重要な点です。家庭内では犬専用のスペースというのを設けましょう。子供にもそこは特別な場所と認識させます。部屋の片隅または犬のベッドを置き、愛犬がその場所にいる時には休ませるためにそっとしておくようにします。こうすることでそこは犬がリラックスできる場所、休みたいと思った時に行ける場所となるのです。
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 子供と犬の間にアクシデントはおきます。大人より子供の噛まれる率のほうがずっと高いです。幼い子供はヨチヨチ歩きをしたり、動きが早かったりと犬を刺激しやすいのです。また子供は楽しげな音をよく出します−高い音は犬を興奮させます。驚かれるかもしれませんが、子供との咬傷事故をもっとも多く起こすのは実は公園をうろついている野良犬ではなく、家庭内の犬またはご近所で飼われている犬なのです。自宅にいる愛犬を通し犬との適切な接し方を学ぶのは良いでしょう。

「ほとんどの犬はいつでもどんな子供のことも好き」
しかしそこにはルールが必要

 犬が食事をしている時やおもちゃを噛んでいる時は、犬にさわりません。手を伸ばして触ると、犬を驚かし不安にさせるかもしれません。他の人といつでもキャンディ・バーを分け合いたいですか?

 犬が寝ている時はそっとしておきましょう。一日中遊んだらゆっくり休みたくなりますよね。犬も同じように感じるのです。

 庭に許可なく入り込まないようにしましょう。呼んでもいない人が突然居間に入り込んできたら不安になりますね。犬も同じです。

 他人の連れている犬に近づく場合には、たとえその犬を知っていても許可を得ましょう。友達の家に行ったのなら、その家の親に訊ねます。

 もし大人から許可が得られたら、手を伸ばし軽く握った手を犬に見せます。犬があなたを見ていることを確認しましょう。あなたが見ていない時にやって来た友達に突然さわられ驚いたことはありませんか?その手の匂いを嗅ぎに近寄ってきたらおそらく、友好的な犬でしょう。後ずさりしたり、頭を低くしたり、隠れてしまうようなら、おそらく怖がっているのです。撫でるのはやめましょう。「さわってほしくないなぁ」と言っているのです。不安を感じているのでそっとしておきます。

 知っている犬でも車内にいる犬に手を伸ばしてさわってはいけません。さわってほしいように見えるかもしれませんが、あなたが車の中から何かを取ろうとしていると不安に思っているかもしれません。いつでも他人と物を分けたいと思いますか?

 とても怒っているようにみえる犬に会ったら電信柱になります。電信柱は走らないし音もたてません。ただじっと立っているだけです。電信柱と同じようにするのです。おそらく犬はあなたの匂いを嗅いで立ち去るでしょう。犬を見たり、手を動かしたり、話しかけたり走ると、犬は興味を持ちすぐにはその場をはなれません。

 子供は自然と犬にひかれるものです。子供には犬との正しい関わり方を教えておきましょう。お散歩に行く時にはリードを2本用意します。子供は犬とつながる「ハンドル」を自分で持つ事に喜びを感じますが、実際は大人がお散歩させているということになります。

 ボール投げは子供と大人が犬と一緒にできる良いゲームです。
 犬に意識を集中してみましょう。犬のイメージを頭に描きます。犬の好きな物、そして嫌いな物を考えてみます。
 字が読めるくらいの年齢の子供なら犬に本を読んで聞かせます。犬は聞き上手ですよ。


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