Pet Dog Training TIPS Vol.1 VOL.7
2003
食糞症
【糞を食べてしまう犬へのアドバイス】

 糞を食べてしまう犬というのがいます。原因としては、栄養・代謝・行動問題などが考えられますが、単に不明という場合もあります。人間は不快に思いますが、犬に害はありません。もしこの習慣を変えるのであれば一般的には下記の方法があります。

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《獣医の検診

 特定の問題について獣医師に説明します。行動の修正を始める前には必ず獣医師に相談しましょう。

《罰は効果があるか?

 ビターアップルやビターオレンジのようなまずい味のするものを糞にかけておくという罰を使うことで効果がみられる犬もいます。それがどういう形でも罰には後にならないと明らかにならない副作用を伴う危険性があります。

《愛犬の食事

 食事の回数が1日1回または質の良くないものを食べている場合には食糞がよく見られます。食事が完全に消化されていないと、犬には糞が“食べ物”に思えてしまうかもしれません。糞を嫌なものにするため、食事に何かを混ぜるという方法もあります。缶詰のカット・パイナップルや食肉軟化剤のような酵素を食事に加えたら食糞が止まったという人もいます。こういったアイデアの効果はまちまちです。フラワーレメディ、音による逆条件付け、香り、タッチ療法なども考えるべきか、獣医師やトレーナーに相談してみましょう。これは行動の根底にあるのがストレスである場合、特に重要になってきます。

《トレーニングと管理

 行動を事前に防ぎます。犬に糞を食べさせない環境を作ります。トイレトレーニングの基礎に戻り、愛犬が子犬だと思ってください。大切な点は、見ていない時にトイレの場所へは行かせないようにするということです。例えば、リードをつけて外に連れ出します。トイレを済ませたら犬は家の中に戻します。飼い主は犬を連れずに再び外へ出て糞の始末をします。後始末をしているところを犬に見せないのは、そこから犬がなんらかのご褒美となるものを見つけださないためです。
 成犬の食事は少なくとも1日2回(若い犬ならもっと回数多く)に分けましょう。食事を利用したトレーニングをしているのであれば、食事時の1回または毎回行ってもかまいません。規則正しい食事をさせるとお腹の動きがよめるようになります−予定りに入ったものは、予定通りに出てきますから。こういった管理プランが、実際の行動の変化に結びつくには数週間もしくは数ヶ月を要するかもしれません。あまり早く犬を試そうとしないこと!

 もっと先回りする方法とは、飼い主が無意識にご褒美を出していないことを確実にするということです。飼い主の注意を引こうと糞を食べるのかもしれません。できるだけ早く片づけようとして糞を価値のあるもののように見せてしまっているのかもしれません。結果意図していなくても犬に注目してしまう、糞を良いものに見せてしまうという形でご褒美になっているのです。「リーブ・イット!」(さわらないで)という意味のコマンドを使う人もいます。それに「OK」とか「テイク・イット」(取っていいよ、食べていいよ)などのコマンドとセットにしておくと、さわらなかったものがいつかはもらえるという風に考えるようになるでしょう。食糞が、何もすることがないから糞で遊ぼうと退屈から起きている場合もあります。特に雪の降るような寒い冬の間によく起こります。この場合凍った糞で遊んだ後に食べてしまうけれど、他の季節にはしません。やはり管理が大切です。代わりとなる良い行動を教え、その行動を褒めます。

犬に噛んで遊べるものなどを与えることで、生活環境を豊かにしていきましょう。


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