噛むことは問題ではありません!間違ったものを噛むことが問題なのです。また問
題はたいてい飼い主の側にあり、犬にはありません!実際私の場合噛むことを奨励
し、好ましくない行動の代わりとして「噛む」という行動を利用します。
子犬はよく噛むものです。人間の赤ん坊と同様何でも口の中に入れます。こうして
世の中のものを探索しているのです。歯の生え変わり時には特にモノを噛まずにはい
られません。これは子犬が3ヵ月半から5ヵ月半齢の間にあたります。噛んでいると痛
みが和らぐのです。この時期の子犬に適切な噛むものを教えることは可能です。
噛むことは成犬にとっても良いでしょう。歯と歯茎の健康に良いし、ストレスの軽
減やあり余ったエネルギーの燃焼にも役立ちます。犬に”お仕事”を与えることで、
特に留守番の時に退屈を防ぐことができます。噛むという繰り返しの行為が、何かに
不安を感じている犬の気持ちを和らげるのです。これは赤ん坊を落ち着かせる為に優
しく揺らすのと同じことです。
犬によっては、何かを噛むことが飼い主の注目を浴びるための確実な方法である事
を知っています!自分の犬がおとなしく寝ている時と犬があなたのお財布を口にくわ
えて歩き回っている時では、どちらのほうが犬に注意を払うでしょう?
犬があなたの大切なものを噛むのは、決してあなたに怒っているからでもないし、
あなたが犬の気にいらない事をしたからその仕返しとして噛んでいるわけでもありま
せん・・・。犬はこういう風には考えないのです。
これからいくつかのキーワードと常識についてお話します。
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