追いかけっこが大好きな犬にはボールかディスクがいいかもしれません。ボールは飲み込んでしまわないほどの大きさがありますか?ディスクをジャンプしてキャッチできるくらい健康ですか?こういった遊びをオフリードでするつもりですか?安全な環境でできますか?遊ぶ場所に他の犬がいて興奮し、あなたの犬と喧嘩になったりしませんか?動くおもちゃを捕まえようと急に止まることで大怪我につながることもあります。滑りやすい床の上では特に起こりがちです。
引っ張りっこや振り回したり噛んだりという遊びを好む犬もいます。こういった犬にはロープ、ナイロン製の棒やフリース素材のぬいぐるみが最適でしょう。人間の子供のおもちゃは必ずしも丈夫ではありません。おもちゃの小さな一部分が外れて犬が窒息してしまう危険はありませんか?
どんなおもちゃを選ぶかより、さらに大切なのがどうやって遊ぶかということです。犬とはたっぷり遊んであげることをお勧めしますが単に遊ぶだけでなく、トレーニングのご褒美としても遊びを取り入れていきましょう。おもちゃを使って遊ぶというエクササイズは飼い主と犬との良い関係作りに重要です。エクササイズを始めるにあたりまず飼い主に尋ねるのは現在どのように遊んでいるかということです。
犬が飼い主の足元におもちゃを落とし後ろに下がり吠える、そこで飼い主がおもちゃを拾い上げ遊びを始めるのであれば、人間が犬のコマンドに従っていることになります。犬が疲れて興味を無くすまで遊び続けているのであればすでにご褒美ではなくなっているし、犬が主導権を握っていることになります。そこでさらに犬がおもちゃを持っていったきりになってしまうのであればご褒美でもなければリーダーシップのエクササイズでもありません。おもちゃは退屈なものとなりその魅力を失います。
一般的にはこれでも構いませんし、こういう遊び方もあります。ただ犬に対してリーダーでいたい、もしくは遊びをコントロールし特別なご褒美にしたいというのであればちょっと考えてみてください。
「持ってこい」や「ひっぱりっこ」をもっと楽しみましょう。しかし飼い主のルールで遊ぶのが大切です。今後はあなたが一緒に遊ぶ特別なおもちゃの管理をします。犬と遊びたくなった時またはご褒美にしたい時にそのおもちゃを取り出すのです。
同時に犬が自分の好きな時に遊べる噛むタイプのおもちゃなども与えてください。おもちゃを取り返すのが難しいようであれば、ニュースレターVol.2を参考にしてください。遊びを始めるのも終えるのも飼い主の判断です。犬がまだ遊びたいという気持ちを持っているうちに止めましょう。犬がもう十分だといって遊びを止めてからでは遅いのです。
もしおもちゃを良い行動のご褒美として使っているのであれば、おもちゃはポケットかシャツの内側に隠しておくのが良いでしょう。褒めたい行動を犬が起こしてから2秒以内におもちゃを取り出します。
1、2回遊んだら優しくおもちゃを取り戻し、飼い主がおもちゃを管理した形で遊びを終えます。飼い主が遊びを終えそのままおもちゃを片づけます。おもちゃは飼い主のものなのです。
愛犬との遊びを楽しんでください。
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