Pet Dog Training TIPS Vol.1 VOL.2
2003
 愛犬家はみんな犬と遊ぶのが大好きです。また犬に与えるおもちゃ選びは楽しいものですね。特定の目的を持った適切なおもちゃ選びと、遊ぶ時のルールが今回のテーマです。すでに「もってきて」や「ひっぱりっこ」で遊んでいるとしたら、それは素晴らしいことです。ただし、飼い主が「かえして」と言ったとき、あなたの愛犬は素直におもちゃを返しますか?おもちゃを上手に共有できることは、犬と飼い主の良い関係の表れです。

マイ ターン(注1)

 次にご紹介するのが「マイ ターン」の3ステップです。これはご家族皆様で犬に教えてください。ただこれまでに人間に対して唸ったり、噛みついた事のある犬には行わないでください。おもちゃを守る行動がすでに見られるのであれば、ペットの行動専門家のアドバイスを求めることをお勧めいたします。

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<おもちゃを素直に返す>

ステップ1 遊びをやめ、その場を立ち去る
 犬がおもちゃを持ったまま、走って逃げ回ってしまうのであれば、遊びをやめます。犬を無視して、その場から離れてしまいましょう。その後ステップ2、3のトレーニングをします。

ステップ2 ホールド&フリーズ
 ロープ付きのボールか、手持ちのボールにナイロンの靴下をしばりつけます。適切な長さは10センチ強の紐が犬の口から出る程度です。もし引っ張りっこ用のおもちゃを持っているのであれば、手で持つところがついているはずですね。もし犬がおもちゃを返さないのであれば、自分の握っている部分を離さずそのまま動きを止めてください。言葉は一切かけません。ゆっくりと手を動かしながら犬の口元まで近ずけていきます。その手を自分の体にしっかり寄せます。その位置で動きを完全に止め、引っ張りっこにならない状態を作ります。犬はおもしろくなくなり、すぐに「マイ ターン」と言い、人間がおもちゃを取ります。その後1、2秒待って再び遊びを始めます。ここで犬は言われた通りにおもちゃを離すと、再び遊んでもらえるということを学習するのです。

ステップ3 ギブ&テイクのトレーニング
 これは遊びの中でなく、別に時間を設けてトレーニングしてください。自分のポケットにおやつを入れてイスに座ります。そばに来た犬にロープ付きのおもちゃをくわえさせます。この時、おもちゃは投げないでください。犬にリードを着けておくとよいでしょう。おやつを持っているのを見せ、少しじらします。おやつを差し出すと、おそらく犬は口を開けます。犬が口を開けようとしたら、そのタイミングで「マイ ターン」と声をかけます。おもちゃを取って、おやつをあげましょう。犬がおやつを食べ終えたら、もう一度おもちゃ与え、同じエクササイズを繰り返します。ほぼ確実に毎回素速く、このギブ&テイクができるようになったら、今度はおやつを見せずに「マイ ターン」と声だけをかけてみます。おもちゃを離したら隠しておいたおやつを与えてください。この後はおやつをランダムに与えるという形に移行します。

用語の解説
(※1)マイ ターン=「私の番よ」の意味

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