Pet Dog Training TIPS Vol.3
<2005>No.2
犬がほしい!
 クラスに犬の代わりに金魚でも飼っていたならよかったのに、というお客さんは来ませんか?私は経験があります。犬を飼うのに適さない人たちもいます。日本でも犬を飼うことがたいへん人気になっています。インストラクターとして家庭で飼う犬はどんな犬を選んだらよいかというアドバイスを求められることもあるでしょう。最初の答えはどんな犬を選ぶべきかという答えより、「本当に犬がほしいの?」という質問になるでしょう。他の動物や趣味をもつほうがよい場合もあると思います。犬と暮らすことによって抱える可能性のある問題を、将来の飼い主さん達に知ってもらうということを、インストラクターはブリーダー、ペットショップ、シェルターなどに知らせる手助けができますね。

  犬を飼おうと考えている人たちに、私達がお話しすることをリストアップしてみました。ここにある質問の中には正解・不正解が必ずあるわけではありません。しかし、犬を手に入れてしまってから手に負えないとわかる前に、自分のライフスタイルや犬との生活に必要なことを事前に注意深く考える助けになるでしょう。

◎あなたの家
 家は持ち家ですか、それとも借りているものですか?借りているのなら、大家さんは犬を飼うことを認めてくれていますか?犬が遊べるようなフェンスで仕切られた庭はありますか?家のそばに犬のお散歩に適当な場所はありますか?犬はどこで寝るのでしょう?近い将来引越しを考えていますか?将来引っ越す可能性のある家は犬の受け入れに問題ありませんか?人間が住むのにすばらしい家が必ずしも犬にとってもよい家とは限りません。

◎あなたの家族
 家族みんなが犬を飼うことに同意していますか?だれが主に責任を持って飼うのでしょう?家族の中で犬はどういう役割になるのでしょう?年老いた家族のコンパニオンですか?犯罪予防ですか?家に帰るのが楽しみなるような存在ですか?子供達も犬を優しく上手に扱えますか?遊びに来る子供達はどうでしょう?犬と子供が一緒にいる時に、目を離さないでいられる人はいますか?家族のニーズと希望が、新しくやってくる犬のニーズとバランスがとれていますか?

◎いま飼っているペット
 今ペットを飼っていますか?何ですか?どんな性格ですか?新しくきた犬と仲良くやっていけますか?注意:これまでいた犬のコンパニオンとして犬を迎ようとすることが裏目にでる場合があります。特に現在一緒に暮らしている犬が問題行動を抱えている場合には要注意です。

◎ライフスタイル
 ペットと過ごす十分な時間はありますか?毎日のお世話には、愛情を注ぐこと、トリミング、食事を与えること、トレーニング、運動などが含まれます。休暇や出張の時には犬はどうしますか?残業した時は?犬が家族の誰かが大切にしているもの、例えば娘さんの一番大切な靴などを噛み壊してしまったら、大きな揉め事になりませんか?服や家具につく犬の毛を家族は気にしませんか?汚れた足は?犬の生涯を通して、家族のほとんどが協力しあうことで合意していますか?14年以上ある犬の生涯を通してずっとですよ。

◎ヘルスケア
精神的及び身体的健康を保つために、これから迎える犬とこれまで飼っていた犬すべてに十分なエクササイズを与える時間がとれますか?暮らしの中での犬のストレス原因となるものがあれば、それを見つけ出し軽減してあげる準備はできてきますか?避妊・去勢手術、年間健康チェック、予防注射などは事前に予想がつくものですが、緊急の場合、動物病院に支払わなくてはならないかもしれない費用については考えていますか?

◎トレーニング
 すべての犬にはトレーニング必要です。何か間違えたことをした時に叱ることではありません。そうではなくて、どんな行動が適切で、ご褒美がもらえるかということを教えるのです。トレーニングの経験はありますか、それとも考えているインストラクターはいますか?すべての犬のトレーニングクラスが同じわけではありません。トレーニング方法やゴールが、自分の目指しているものとあっているかチェックしてみましょう。犬のトイレトレーニングでとるべきステップは理解していますか?トイレトレーニングする期間、犬に教えてあげられるまたは犬を見ていてあげられる十分な時間はとれますか?

◎法 律
 地域の動物に関する法律を学び従いましょう。


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