Pet Dog Training TIPS Vol.2
<2004>No.24
K-9カーミングキャップ

 インストラクターはショップで買えるようなトレーニング用具について知識を持っているべきです。その道具を自分自身で使うかどうかにかかわらず、お客さんが持っていたり、聞いたことがあるものかもしれません。友達から勧められたものかもしれません。すべてのトレーニング方法や用具について少しでも知識があると、心を広くもてるし、水平思考のできるインストラクターになれます。
 私が始めてK-9トレーニングキャップのことを聞いたのは、トリッシュ・キングからです。カリフォルニア州のマリン愛護協会に勤める彼女が私のトレーニングセンターを訪問した時に、持ってきてくれました。ここにある情報は彼女自身からのものです。

 何百年もの間、人は動物を落ち着けるために目をカバーするような道具を使ってきました。目隠し、フード、その他覆いのできるようなものです。ホーキングというスポーツのフードは芸術的な形をしていますよね。馬のハンドラーは、馬がパニックを起こさないように目隠しを使います。獣医師は猫がすっぽり入る袋を使い猫が暴れるのを押さえ、獣医師もハンドラーも怪我をしないようにしています。

 K9カーミングキャップは、車でドライブする時に攻撃性を見せたり、まったく落ち着かない犬のために開発されました。多くの犬が車の中で落ち着くことができず、車にクレートやケージを入れられない車も多いです。キャップを使うことで、車の外で起きていることを犬に見せないようにすると、多くの犬がそのまま眠ってしまいます。キャップはとても快適に作られており、すぐに馴染むことができるようです。

 K9カーミングキャップを使ったことのある人達は、応用した使い道も試しています。いくつかその例を紹介しましょう。
●爪きり 多くの犬が爪きりをしようとするとパニックを起こします。K9カーミングキャップをつけることで、怖い爪切りを見ずにすむので落ち着いていられます。
●動物病院で注射をしたり、
その他治療をする時
犬にマズルをつけるとパニックを起こします。キャップに慣れてしまえば、犬のストレスも不安も大きく解消されます。
●昼寝時 キャップをつけることでリラックスできるので、興奮度の高い犬をリラックスさせるのに役立ちます。
●脱感作 さまざまな刺激に過剰に反応してしまう犬には、匂いはかげるけれども、見えないというのが役立ちます。
●初対面の犬や初対面の人 まず匂いをかがせ、相手の動物や人が危険でないということを確認させます。
●分離不安 マッサージや脱感作を併せて、キャップを用いることで、一人でいても大丈夫ということを教えます。

<使い方>

 犬のフラットカラーの下にマジックテープで取り付けます。正しく装着すると、ひどく犬が嫌がっていたり、前足を使うのが上手でなければとれません。

  犬が受け入れるように、キャップにはゆっくりとならしていき、良い関連付けをつけます。一度に着けておく時間は2,3分にします。着けている間はおいしいトリーツをあげて、再びはずします。犬自身がリラックスする前に数回この手順をくりかえしてください(このとき、飼い主はそばにいるように)ほとんどの犬がキャップにすぐに慣れ、嫌がらなくなります。


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