Pet Dog Training TIPS Vol.2
<2004>No.9
トレーニング方法を選ぶときの表

 アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)ニューヨークのパム・リード博士が、最近ワシントン州スクイムにある私のホームタウンに来て、私が主催するドッグセンスで講義を開きました。こんなに頭の良い人が、犬のトレーニングの世界に興味を持ってくれたことは、私達みんなにとって幸運だったと改めて感じました。パムはASPCAのディレクターであり、アジリティの競技者です。数年前、パムと私を含めたその他数人は、人と動物の絆においては国際的に権威のある団体であるデルタ協会を通じ「ドッグトレーナーのためのプロフェッショナル基準:効果的かつ人道的原理」と題した本を書きました。同誌には私達が人道的な方法を選べるようにと、パム・リード博士が作った表が掲載されています。パムは犬の行動を4つに分類分けしています。それらは、役立つ行動・なくてはならない行動・迷惑となる行動・危険な行動です。犬の飼い主にとって、これはどういうことかというのは下記をご覧ください。

<役立つ行動>オスワリやタッテなどの私達がしてほしい行動。コンパニオンとして好ましいと思われるもの。

<なくてはならない行動>オイデやトマレなどの私達がしてほしい、または必要とする行動。それができないと犬が危険にさらされるようなものです。

<迷惑となる行動>靴を噛み壊す、人間の食事中に食べ物をねだるなどの、私達がしてほしくない行動。環境を管理することで避けられるもの。

<危険な行動>噛んで傷つける、車を追いかけるなど、私達がしてほしくない、そしてあってはいけない行動。他の動物、人間、またはその犬自身を傷つけることにつながります。

 望ましい行動は、報酬に基づくトレーニングで身につけさせることができます。こういったトレーニングを何度も試した後、どうしてもうまくいかないようであれば、他の方法を考えます。実際人道的なトレーナーは嫌悪刺激が必要だと決める前に、注意深く考えられたアプローチを常に用いるものです。それでも、現実的なレベルでの成功が期待できる、もっとも程度の軽い嫌悪刺激を選ぶべきです。

  前述の4つの行動の分類にあったトレーニング技術を選ぶ論理的で人道的な過程を表しています。

「ドッグトレーナーのためのプロフェッショナル基準:効果的かつ人道的原理」より


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