Pet Dog Training TIPS Vol.1 VOL.9
2003
カードゲーム

《親と子供のための犬のしつけ》
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 忙しい毎日を過ごす人々は、子供との時間そして犬との時間を作るのに追われています。そんな人達を助けてあげましょう。必要なのはカリキュラムを見る、書き込みのできるカードを揃える、それからあなたのイマジネーションです!

 親が見ている時に子供も犬のトレーニングに参加するのは家族全員に良い効果をもたらします。子供が学習することはその後も長く社会全体に影響を与え続けるものです。動機付けを利用したトレーニングというのは、子供に忍耐力をつけるのに役立ち、犬や他の子供や大人と接する時に相手の良い点を探すことができるようになります。

暴力の連鎖
   家庭内で動物への暴力や虐待や軽視などが行われる家で育った子供は、自分が親となった時に同じ行動をし、それがまた次世代へと続くという研究結果が出ています。さらに子供時代の動物虐待と後になってから人間に暴力をふるう事との間には相互関係があるようです。何事も厳しく強制される環境で育った子供は、同じ事を動物や他人に対して行うという研究もなされています。子供は大人の役割というのを常に観察し学んでいるのです。

家庭犬のための楽しいしつけを兼ねたカードゲーム
   一番幼い子供や子犬も一緒に家族全体でできるカードゲームです。書き込みのできるカードに、クラスの目標に関する事やその目標達成のためのステップとなるようなさまざまな易しいエクササイズを書き出します。これは犬にはトレーニングになりますが、子供には読み書きの練習になります。算数はどうでしょう?子供に数を数えさせます。美術の授業代わりにもできます。カードに絵を描かせたり、古い雑誌から写真を切り出してカードを飾らせるのです。それぞれの家庭にあった適当なルール作りをしてあげましょう。

エクササイズ・カードの例と家庭ごとのルールそして基礎的なゲームの案をご紹介します。

カード
  ・タオルで犬の足すべてを拭く。
・イスを用意。たるんだリードでその周りを歩く。
・犬はフセ待って。その周りをスキップで3周する。
・犬にTシャツを着せる。
・犬はオスワリ待って。誰かがドアチャイムを鳴らす。
・犬を他の動物にみせかける。
・冷蔵庫の前でフセ待って。飼い主は食べ物を入れ替える。
・犬は4つ足をしっかり床につけた状態で動かない。8回ブラシをかける。
・犬はオスワリ待って。犬から3フィート離れる。クッキーを投げ1度でキャッチさせる。

ルール
  3分間タイマーをセットする。家族のメンバーが時間内にどのくらい多くのエクササイズができるかを競う。すべてのカードがなくなったら、カードを一番多く持っている人が勝ち。
プレーヤーまたはその親が引いたカードに書いてあるエクササイズが気に入らない場合は、指示の書いてある面を伏せて他のカードを拾って良い。
各カードに点数をつける。一番合計得点の高い人が勝ち。
ジョーカーを入れる−いったん休憩にしておやつを食べる。
1頭以上犬がいる場合には、コインを使ってどの犬がどのエクササイズをするか決める。

カードを使ったゲーム

  ●カードを選ぼうゲーム
カードをよく混ぜます。生徒達にジャンケンをさせ順番を決めます。その順番にカードを選びエクササイズを行います。

●いげたゲーム
テーブルまたは床の上に大きな紙を用意しその上にいげたを書きます。色が異なる2色のプラスティックのコップなどマークできるものをいくつか用意します。チームに分かれ、例えば赤チームがルールにそってカードに書かれたエクササイズを終えたら、いげたの枠内にマークを置くことができます。最初に3つのマークで直線を作ったチームが勝ちです。

● ボトルをまわそうゲーム
大きな円の中にエクササイズカードを置きます。さらにその真ん中に瓶を置いて、飼い主達が順番にその瓶を回します。回転が止まった時に瓶のさしているエクササイズを行います。

● ドミノ・カード
通常のカードを作る代わりにドミノタイプのカードを作りましょう。両端に違うエクササイズを記入します。2つのチームを作りドミノカードを順番に書きます。“プレー”できないカードであれば(通常のドミノのルールと同じように番号と番号)飼い主はそのカードを持ち続けます。ドミノにあるエクササイズを完璧にできたらドミノを置くことができます。すべてのドミノができたチームが勝ちです。


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