Pet Dog Training TIPS Vol.1 VOL.6
2003
クラスでのチームワーク〜アシスタントの役割〜

 チームで教えるというのは、家庭犬しつけ教室のインストラクターには良い方法です。生徒3・4人に1人のインストラクターという割合が理想的です。1人のインストラクターがクラスの進行役となり、方向性を確認しながらレッスンの目標をこなします。他のインストラクターは、チーフ・インストラクターがクラスを進行する間、一対一の指導を行うことが可能になります。人によってはアシスタントの役割のほうが向いており、また率先して希望する人もいます。アシスタントとは、技術的に低いとか研修中だからというのではありません。アシスタントにはインストラクターとは異なる重要な役割があるのです。 image
 チームで教えるには、犬・飼い主・インストラクター・自分以外のアシスタント間の効果的なコミュニケーションが必要とされます。アシスタントはクラスの目標とその達成のために個々のエクササイズのトレーニング手順とできなかった場合にその他の取るべき方法についても明確に理解している必要があります。教える立場のスタッフすべてが生徒のプロフィールを見られるようにし、意志決定、レッスン計画および反省まですべての過程に参加するべきです。こうすることですべてのインストラクターがチームワークで仕事をしていると感じ、質の高いしつけ教室を行っていることに誇りをもてるでしょう。

 アシスタントというのは、生徒やインストラクターにとって手助けとなるのか邪魔になるのかが微妙な立場です。仕事内容、レッスン手順、クラスの目標を明確にしておくことでチームが一丸となりスムーズなクラスの進行を可能にします。

 生徒が到着するのをただ待っているだけでなく、駐車場からそれぞれの席まで案内しましょう。これは温かく出迎えるという姿勢をしめすだけでなく、特に最初の数週は安全管理という意味もあります。

 インストラクターがそれぞれのエクササイズについて説明しデモンストレーションを行った後に、生徒が自分の犬で練習するという形が効果的な学習方法です。動きのないエクササイズでは、クラスを区分けしそれぞれをアシスタントが管理します。最初は各セクションで一人の生徒がエクササイズを行い、他の生徒が同じ事を行い、問題解決するのを観察することができるようにします。インストラクターはクラスに目を配りながら、もしアシスタントが一人の生徒に時間がかかっているようなら、そこへ入り次に待っている生徒を手助けしましょう。アシスタントはコメントを最小限にとどめるべきです。生徒が助けを必要としているようでも、クラスの進行を妨げるような個人授業を行ってはいけません。その場は他の生徒を見学することを促し、クラス終了後数分別途教えるので残ることが可能か訊ねます。

 動きのあるエクササイズについては、クラスに参加している個々の犬の体が近づく許容範囲、そしてクラス内の交通整理及び安全管理にアシスタントは注意を払うべきです。アシスタントは個人にも教え、クラス全体にも目を配り、必要があれば手助けもします。繰り返しになりますが、教えるときには簡潔に。干渉のしすぎおよび長すぎる説明は、特にインストラクターが新しいエクササイズに移ろうとしている時など、クラスの妨げになります。

 クラスに見学者がいる場合には安全かつクラスの妨げにならないことを確認しますが、もっとも重要なのは生徒です。生徒を教えることに集中している間、そのインストラクターの犬がディストラクションになる場合もあります。これを避けるには、デモンストレーションで頻繁に必要でない場合にはクレートにいれておくことをおすすめします。

 クラス終了後、アシスタントは個々の生徒について気になることや考えを自由にインストラクターと話せるようにしておくのがよいです。


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