Pet Dog Training TIPS Vol.1 VOL.5
2003
教えるということ(1)

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 クラスの計画を立てるには雨降りの日がぴったりです。机に向かい時間をかけ生徒と彼らの犬に教える行動について論理的な進行方法を考えるのです。

 こうすることで個々のエクササイズを順序よく教えることが可能になりますが、当然のことながらスムーズに進むことを事前に試しておく必要があります。初回はうまくいかないかもしれませんが、それでも構いません。完璧である必要はないのです。

そもそも完璧の定義とは何なのでしょう?私は常にエクササイズの形を変え“完璧”を目指しています。クラスの生徒と犬の大半に効果が認められるまで、調整していけば良いのです。
 教えようとする行動を細かい要素に分け、予定されているクラス数に当てはめてみます。そこで次は「PREDICTOR(*1)」について考えてみましょう。最も重要なステップのひとつはP-Preparation「準備」です。これはクラスが始まる前にすませておきます。では7週間のクラスで「オスワリ」を教えることを例にとってみましょう。

「オスワリ」を7週のクラスで教える

1週目:オリエンテーション:理論を教える、最終の形をデモで見せる
Prepare(準備) 講義のメモ、スライド、配布資料
  Review(復習)
  Explain(説明) オスワリとは
  Demonstration
(デモンストレーション)
オモチャの犬で
  Instruct(指導)  
  Coach(コーチ)  
  Train at home
(自宅でトレーニング)
 
  Observe(観察)  
  Review(反省)  
     
2週目:声を出さないマグネットゲーム
Prepare(準備) 食べ物のトリーツ、配布資料
  Review(復習) オリエンテーションでの理論解説を再度簡潔に
  Explain(説明) マグネットゲーム(*2)の重要性
  Demonstration
(デモンストレーション)
実際の犬でデモンストレーション
  Instruct(指導) 生徒の手助け
  Coach(コーチ) アドバイスをする
  Train at home
(自宅でトレーニング)
宿題/ゴール
  Observe(観察) 生徒が帰宅する前に課題をこなさせる
  Review(反省) 考える:このレッスンに改善の余地があるか?
     
3週目:行動に「オスワリ」という名前をつける
Prepare(準備) 壁に貼る表
  Review(復習) 先週のステップ
  Explain(説明) 論理的な進め方
  Demonstration
(デモンストレーション)
どう行うか
  Instruct(指導) 生徒の手助け
  Coach(コーチ) アドバイスをする
  Train at home
(自宅でトレーニング)
宿題/ゴール
  Observe(観察) 生徒が自分で行えることを確認する
  Review(反省) 考える:このレッスンに改善の余地があるか?
     
4週目:時間を延ばす、マテ、解除
Prepare(準備) 4-D(*3)に関する配布資料
  Review(復習) 「オスワリ」という言葉の使い方
  Explain(説明) 時間、多様化、距離、報酬の与え方
  Demonstration
(デモンストレーション)
上記4項目すべて
  Instruct(指導) それぞれのDについて
  Coach(コーチ) 必要であれば実際に手を貸す
  Train at home
(自宅でトレーニング)
宿題
  Observe(観察) 宿題を生徒が自分で行えるか?
  Review(反省) 個別に内容を変える必要があるか?
〜用語の解説は次のページの末尾に記載しています〜

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