Pet Dog Training TIPS Vol.3
<2005>No.10

パピークラス、ドッグラン、ドッグカフェ

 パピークラスは子犬にとって最高の場所になります。ドッグランもそうです。ドッグカフェもそうです。こういった場所でおこりうる問題を最小限にするためにはどうすればよいかをお伝えしましょう。

<パピークラス

 16週齢以下の子犬向けの特別なクラスは安全に配慮し、報酬に基づいた手法を使っていて、社会化の体験ができるところがよいです。パピークラスは、成犬のためのオビディエンスクラスがスケールダウンしたものではありません。この年齢に一番大切なのは社会化(多くの異なる刺激を楽しく体験すること)であって、オスワリ、フセ、オイデなどではありません。パピークラスは大きなひとつの遊び時間ではないのです。若い犬は、他の犬に対してすばやく印象付けをします。他の犬と関わる経験はコミュニケーションスキルを高めるうえで必要な事ですが、簡単に間違った方向へいってしまうこともありえます。インストラクターが注意深く一緒に遊ぶ犬を選ばないといけません。年齢、体の大きさだけでなく、他の犬に強い態度の犬なのか、自信のない犬なのかを見極めます。適切な子犬と数分遊ぶだけで、他の犬と接する時の上手なマナーを学習できます。それ以上遊ばせておくと、刺激が強すぎて、事故につながることもあります。コントロールしないで長い時間子犬同士が遊んでいるのを見るのは飼い主にとっては楽しいかもしれませんが、子犬が過度に怖がるようになってしまったり、他の犬に強い態度に出るようになる可能性があります。ときにはインストラクターが適切な成犬を選んで、子犬と交わる時間を作るのもよいことです。レガシージャパンから近々新しい子犬の本が出版されますのが、そこにはレイモンド・コピンジャー博士の科学的データが反映されています。

<ドッグラン>

 ドッグランにいる犬たちの性質に保証はありません。しばしばお散歩に連れて行くと引っ張られてまったくコントロールがきかないので、ドッグランに連れてきて運動させようという犬もいます。ドッグランによく来ている犬達が「新入り」をからかいにくるかもしれません。一般的に自分の犬をみていない人が多いので、中では事故がおきがちです。初めは自分の犬はリードにつけておき、他の犬達がどう反応するかみてみましょう。ほとんどの場合、リードなしで会わせたり、リードを引っ張らないでおいたり、飼い主が心配していなければ、犬同士で適切なあいさつをするものです。ただ新しい犬が入ってきたとたんに、その中での序列が変わり、思いもしなかったことがおこりえます。お互い仲良く遊べるような犬の遊び仲間をつくれるといいですね。

<ドッグカフェ>

 ドッグカフェはスペースに限りがあります。犬同士が近づきすぎて、自分のパーソナルスペースを確保できないことがあります。飼い主はほかの事に気を取られていて、問題が起きる可能性があることに気づきません。小さい子や大人があなたの犬のところに突然やってくるかもしれません。カフェでは、価値ある資源(食べ物!)がある中で、狭いスペースにいるわけです。普通は誰とでも仲良くできる犬でも、食べ物があるとそうではない犬もいます。カフェに行く場合は、犬のためにマットかタオルを持参するとよいでしょう。犬がそこにいるようにしましょう。犬から目を放さないようにし、また近くにいる犬にも注意しておいてください。必要があれば、他の飼い主の人に自分の犬はマットの上にいるのが好きで、他の犬が来るのをあまり喜ばないと失礼のないような形で伝える事も大切です。角の席を選び、できるだけ気の散る要素の少ない、そして問題が起こりにくい場所を選びましょう。他の人や犬が近づいてきた時に、犬が不安を感じた時に後ずさりできるくらいのスペースを残しておきましょう。他の犬とじっと見合うことがないように犬を落ち着かせる向きを考えましょう。犬によっては、他人が近づいてくるよりも、目をじっと見られるほうが不安を感じる場合があります。犬があなたのイスと壁の間にいるのであれば、イスがバリアのような役目をし、犬に安心感を与えることができるかもしれません。お店に入る時には、自分の犬がそこへ行っても、相手の犬が大丈夫かどうか飼い主に聞いてみるのが礼儀正しいですね。


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